東海ミニ国体 観戦記

8月15日、16日に三重交通G スポーツの杜 鈴鹿で行われた「国民体育大会第 36 回東海ブロック大会サッカー競技会 兼 第 70 回国民体育大会東海地区予選会」、通称「東海ミニ国体」の観戦に行ってきました。



この大会は秋に行われる国民体育大会の予選となる大会です。サッカー競技はカテゴリーが「成年男子」「少年男子」「女子」のカテゴリーに分かれ各地区予選を勝ち抜いた都道府県が本大会出場となります。

各カテゴリーのチーム編成は選抜チームや特定チームなど都道府県毎に編成されます。

 

それでは各カテゴリーの紹介をしながら観戦記をお伝えします。


まずは「女子」カテゴリーについて。今年の東海地区出場枠は1枠となっています。

今回の岐阜県選抜女子は県内のクラブチーム、高校、県外でプレーする岐阜県出身者らで構成されています。

 

15日に行われた初戦の相手は静岡県。

岐阜県は前半、静岡県に先制を許し1点ビハインドで折り返します。

 

後半なんとか攻勢に転じたい所ですが、なかなか攻め切れません。追加点許し敗戦となってしまいました。

 

敗戦となりましたが、暑い中最後まで必死に戦う姿は立派でありました。

 

 

15日

静岡県選抜女子 4-0 岐阜県選抜女子

愛知県選抜女子 0-7 三重県選抜女子

16日

三重県選抜女子 1-0 静岡県選抜女子

三重県選抜女子が本大会出場を決めました。



続いて「成年男子」について。今年の東海地区出場枠は1枠となっています。

岐阜県選抜は、FC岐阜SECONDが主体となって参加しています。(FC岐阜が誕生した経緯も実は国体に向けた強化が目的でした。)

 

2013年東京国体では現在トップチームで活躍する比嘉諒人選手、遠藤純輝選手、田中智大選手(ガイナーレ鳥取へ期限付き移籍中)らを擁し優勝を果たしました。

 

 

そんな岐阜県選抜の初戦の対戦相手は三重県選抜。

地元社会人チーム、地元大学、県外にプレーする県出身者らで構成されていました。 

 

 

 試合は前半から岐阜県が主導権を握ります。多くの攻撃パターンで惜しいチャンスを作り出します。しかし決めきれず前半を0-0で折り返します。

 

後半も引き続き主導権を握ります。しかし後半18分、三重県にワンチャンスを決められ先制を許します。

その後も相手ゴールに何度も迫りますがゴールは割れず試合終了。

主導権は握っていただけに悔しい敗戦となりました。

 

 

15日

三重県選抜成年男子 1-0 岐阜県選抜成年男子

愛知県選抜成年男子 1-2 静岡県選抜成年男子

16日

静岡県選抜成年男子 1(5PK6)1 三重県選抜成年男子

 

三重県選抜成年男子が本大会出場を決めました。



最後に「少年男子」について。今回の東海地区の出場枠は2枠。6月から7月にかけて行われた「東海U16トレセンリーグ」の結果に基づき、

① 1位 VS 2位 勝者が第1代表

② 3位 VS 4位 

③ ①の敗者 VS ②の勝者 勝者が第2代表

 

となっています。岐阜県は東海U16トレセンリーグで3位でしたので第2代表を目指すことになります。

 


「少年男子」ではメンバーは16歳以下(高校2年(1~3月生まれ)、高校1年、中学3年が主要)のメンバーで構成されます。


今回の岐阜県選抜は地元高校、クラブ、中学から構成され、高校2年4人、高校1年11年、中学3年1人で挑みました。


FC岐阜U-18からも加藤凌太選手(No.1)、宮田大夢選手(No.14)が選出されました。2012年までFC岐阜トップチームでGKコーチを務められたセルジオ・ゴベッチさんもコーチとして参加しました。


15日は東海U16トレセンリーグで4位となった三重県との対戦。


試合は前半に岐阜県が3点のリードを奪い主導権を握ります。

後半も攻撃の手を緩めることなく攻め続けます。今回唯一の中学生の兵藤選手(No.15)のゴールなどでさらに3点を加えて試合終了。快勝で次に駒を進めました。



15日

愛知県選抜少年男子 0-3 静岡県選抜少年男子

静岡県が第1代表として本大会出場を決めた。

岐阜県選抜少年男子 6-0 三重県選抜少年男子



16日、愛知県と第2代表をかけた試合が行われました。


試合は序盤からお互いにチャンスを作ります。しかしどちらも譲らない締まった展開となります。

後半、岐阜県が素早いカウンターを武器に相手ゴールに何度も迫ります。しかし相手ディフェンスの守りに阻まれゴールを奪えません。

一方愛知県もサイドから岐阜県ゴールに迫ります。しかしGK加藤選手(No.1)を中心に集中して守ります。


延長戦に突入かと思われた後半アディショナルタイム。愛知県が左サイドから攻め立て、ゴールを決めついに均衡が破れます。

そして試合終了。

第2代表は愛知県となりました。


最後までどちらに転んでもおかしくなかった今回の試合。負けはしたものの岐阜県選抜はひたむきにゴールに迫り続けました。それゆえもっとこのチームを観たいと感じました。


でも、もうこのメンバーでのチームは観れません。

しかしボールを必死に追いかける彼らの成長を、今度は各チームでの試合で見守りたいと感じました。



16日

愛知県選抜少年男子 1-0 岐阜県選抜少年男子

愛知県選抜少年男子が第2代表として本大会出場を決めた。




今回、岐阜県は全カテゴリーで本大会出場権を得ることはできませんでした。

しかしどの試合でも選手たちは必死なプレーをしていました。そして「勝ちたい」という思いがすごく伝わってきました。その思いを常に持ち続けることが成長につながるのではないかと感じました。



その思いが選手たちを強くする!



by S田